ムーン・パレス (新潮文庫)
- 作者: ポール・オースター,Paul Auster,柴田元幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/09/30
- メディア: 文庫
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最初は背表紙や解説にあるとおり、青春小説かと思ってたら
実は獲得したものと失ったものの物語だったりする。
青春小説って獲得と喪失、そしてハッピー・エンドや
悲しい中にも希望が生まれるラストのような印象を
勝手に持っていたので、よい意味で予想を裏切られた。
比べてるもとってのもこれのことなんだが。
これの場合、獲得とか喪失とか邂逅とかいろいろあって、最後には希望(といえば言いすぎだけど)のもてる終わり方をするけれど、ムーン・パレスの場合はもっと荒涼としている。
書かれた時代のせいか、国民性の違いか。比べると面白いかも。
追記)
ムーン・パレスの荒涼さだけど、希望の持てない荒涼さってわけでもないよな。
結局のところ、失った/得たの方向の違いが印象の違いになってるのか。