ムーン・パレス (新潮文庫)

ムーン・パレス (新潮文庫)

ムーン・パレス (新潮文庫)

ようやく読了。
最初は背表紙や解説にあるとおり、青春小説かと思ってたら
実は獲得したものと失ったものの物語だったりする。

青春小説って獲得と喪失、そしてハッピー・エンドや
悲しい中にも希望が生まれるラストのような印象を
勝手に持っていたので、よい意味で予想を裏切られた。

比べてるもとってのもこれのことなんだが。

トレインスポッティング (角川文庫)

トレインスポッティング (角川文庫)

これの場合、獲得とか喪失とか邂逅とかいろいろあって、最後には希望(といえば言いすぎだけど)のもてる終わり方をするけれど、ムーン・パレスの場合はもっと荒涼としている。

書かれた時代のせいか、国民性の違いか。比べると面白いかも。

追記)
ムーン・パレスの荒涼さだけど、希望の持てない荒涼さってわけでもないよな。
結局のところ、失った/得たの方向の違いが印象の違いになってるのか。